さて、続きです。 (まだの方は前回記事もご覧ください)
翌日は萌
猫さんといつか一緒に行こうねといっていた
谷中方面へ。
谷中は実家のお墓があるところなので私はよく行きます。
今回は日暮里からではなく千代田線湯島から歩いてみることにしました。
まず向かったのは
旧岩崎庭園
今はもうありませんが、教科書にも載っていた”鹿鳴館”を設計したジョサイア・コンドルの設計。

いつも”
猫展”をさせていただく横浜の洋館とは規模が違う立派なお屋敷です。

残念なことに内部は撮影できません。
何といっても明治29年に三菱第3代社長の岩崎久彌の本邸として建てられた建物。
建物内部を歩くと床がキシキシ音をたて、見学できない部屋もたくさんあります。

このような貴重な文化財を保存していくのは大変なことだろうと思います。
芝庭から見る洋館

南側ベランダは列柱の並ぶコロニアル様式です。

往時は今の3倍の敷地に20もの建物が建てられていたそう。
岩崎家のプライベートな迎賓館として使われたなんて
当時のことを想像するとため息が出るばかりです。
優雅なお屋敷を堪能した後、不忍池沿いに歩くと

通りの反対側に”横山
大観記念館”がありました。

奇しくも前日作品を堪能した菱田春草は東京美術学校(現東京芸術大学)の後輩で
共に岡倉天心に学んだ親友同士でもあります。
春草は37歳で夭折しますが、
大観はこの家で90歳の天寿を全うします。
大観邸エントランス

玄関前

ここも内部は撮影禁止です。
一階にある客間(鉦鼓洞)に入ったら
女性のガイドさんがいていろいろ説明してくれました。

この部屋の手前と右に風情ある庭が眺められます。
客人がくるとこの客間で酒を酌み交わしていたそう。
ガイドさんによると
大観は建築にも興味があったらしく
この部屋も
大観の意向を反映させて造られたとのことです。
アトリエは二階でしたが、晩年は一階の第二客間をアトリエにしていたとか。
大観が90歳で大往生を遂げた部屋もあり、思わず手を合わてしまいました。
所蔵の
絵も時々展示替えをして飾られていて
今回はこのパンフレットにある「むさし野」も観ることができました。

”武蔵野”というのは日本画の伝統的な画題で
そういえば菱田春草展にも素晴らしい「武蔵野」と題された
絵がありましたっけ。
今日は偶然来ることになった横山大観記念館。
2人が親友だったことを考えるとなにやら不思議な縁を感じずにはいられませんでした。
記念館を後にしていよいよ
谷中へ向います。
スマホで見るとぶらぶら歩くにはよさそうな距離に見えたけど
けっこう歩きました・・・・
千代田線に乗ればよかったと途中から後悔

でも歩けば楽しいことにもぶつかるというもの。
根津あたりでお祭りに遭遇

人力車の無料乗車というのもあったのですが
大勢並んでいて時間がなく断念

と、その時、脚がハンパなく長いお兄さんを発見 (@_@;)

子供さんにバカ受けのお兄さんは
お祭りのパンフレットを配っていたのでした。
カメラを向けるとポーズを決めてくれるお兄さん。

青信号の横断歩道でカメラを向けたおじさんを危ないからと歩道に誘導したり
奇抜な見かけでも実はとってもいい人なのでした

それにしてもあの脚の中はどうなってるんだろう・・・


・・・・・・えらいこと歩いてようやく
谷中銀座近くまで来ました。
和菓子屋さんの店先でおいしいフルーツ大福を食べて一服し
いよいよ最近とみに有名な
谷中銀座へ

私は去年の今頃も法事のついでに来ていて
同じような写真を撮っていました(^_^;) →
★この時とは逆のコースですね。
今日のほうが混んでいる気がする・・・
人ばかりでどのお店もすごい混雑。
仕方ないので上を向いて看板ばかり見ていました。



前は普通の商店街だったのになぁ・・・
ぶらぶらと見て歩いてほどなく商店街を抜け
ちょうど夕焼けのころ ”夕焼けだんだん” に到着しました。

ちょっと写真が残念だけど、いい感じの夕暮れ時です。
あとはにゃんこがいれば・・・
いたぁ
夕日に照らされたにゃんこ


そばにいるおばさんがにゃんこを撫でまわし
カメラを向ける人々に”と~ってもいい子なのよ❤”と自慢げに話すけど・・

こんなものも配ってました。

その時、階段の少し上段に可愛いミケちゃん発見


この子は飼い主さんとお散歩の途中とのこと。

聞くと例のおばさんは谷中にゃんこの熱烈ファンなのだとか。
飼ってるわけじゃなかったのね。
しばしにゃんこと戯れて駅へと向かうことに。
今日もみんなで興じてる ”ベーゴマ”
いい光景です。

やっぱいいね~、下町。
亡き父御用達のせんべい屋でおせんべいを買い
日暮里駅到着。
せっかくここまで来ているので
私はお墓詣りをしていくことにしました。
ここで萌猫さんとお別れです。

夕暮れの谷中霊園を行くと、今日はついてるね、
これから猫会議でも開くのかという場面に遭遇しました。


お寺でお花と線香を買いお墓へ。
数日前に命日だった父と、母、祖父、祖母みんなのお参りをしました。

また桜の頃に来ようかな。
たくさん芸術に触れて、おまけに猫三昧で
とっても楽しいプチ旅行でした

(長々とお付き合いありがとうございました!)
Read Moreはありません。 消えなくなっちゃった・・